早いうちから相続対策をしておくことは非常に重要
世界でも有数の長寿国である日本において、早いうちから相続対策をしておくことは非常に重要です。若く健康なうちから準備をしておくことは、相続税を減らすことに役立ったり、自分の財産を遺したい人にスムーズに渡すことができるといった効果があります。今回は、そのうちの一つを紹介させていただきます。
その方法とは、生命保険に入ることです。相続資産には税金がかかりますが、現預金で相続された場合、元々控除枠という税金を軽減するための仕組みが設けられています。しかし、この控除枠は、2015年に<5,000万円+1,000万円×相続人数>から<3,000万円+600万円×相続人数>に変更されました。つまり、税金がかかる方が増えたということです。この控除枠を超えた部分に全て課税されてしまうことを防ぐために、生命保険への加入がおすすめです。生命保険には、みなし財産として法定相続人1人につき500万円の非課税枠が認められています。ただ、この非課税枠については、法定相続人だけに限るという点に注意しなければなりません。ですが、生命保険に加入する他のメリットもあり、受取人を指定することで、法定相続人以外の親族の方(お孫さんなど)にも財産を遺すことができるという点が挙げられます。