親と同居している相続人がいる場合の相続対策

2020年1月16日

「長男に家計を任せていて、財産相続のことはあまり考えてない」
という方、寝屋川で親しい方々に見送られる葬儀の後に相続トラブルが起こるかもしれません。
相続トラブルに発展する可能性があるので、対策をしっかり行いましょう。

親と同居している相続人がいる場合に起こりやすいトラブルの事案と対策を紹介します。

介護のために同居していたケース

親と同居している相続人がいる場合、相続が発生した時にトラブルになることがあります。
親の介護のために同居していると、介護をしていた相続人は「介護費も負担していた」
といった理由で寄与分を主張することがあります。

寄与分とは被相続人の財産管理や介護、事業支援など「財産の維持や増加に貢献した」相続人は、他の相続人よりも相続分の増額を主張できる制度です。

一方、親の介護をしていなく同居していなかった相続人は
「親の貯金を使って生活していたのではないか」
といった主張をするかもしれません。

双方の主張から相続財産の分割が進まずトラブルになることもありますので、
被相続人はこのようなトラブルを回避するためにも、誰にどのくらい相続させるかをはっきりさせておく必要があります。
トラブル対策として一番確実な方法は、遺言書を作成することです。
また、生命保険の受取人として指定することで、特定の相続人に相続させることもできます。

同居している相続人が親の財産を教えてくれないケース

親と同居している相続人は家計の管理も任されていることが多いです。
別居している相続人は、親の財産について聞けないということもあるかもしれません。

確認できない不満が疑惑へと変わり『財産を使い込んでいるのではないか』、『隠し財産があるのではないか』
と思ってしまうと、相続トラブルへと発展してしまいます。

このようなケースのトラブル対策として、遺言書の作成は有効です。
遺言書で財産と相続割合を示すことが親族同士のトラブル防止につながります。

親と同居している相続人がいる時の相続対策

親と同居している相続人がいる場合は、遺言書の作成が相続対策の第一歩と言えます。
お世話になった相続人には生命保険を使って財産を残すこともできますので、状況に合わせて相続対策をしていきましょう。

Posted by souzoku02